電解研磨

最近、電解研磨の用途が広がっています。

電解研磨は電解槽に電解液を満たし、研磨する金属に直流電流を流して、その表面を溶解させる研磨です。この技術を利用して、ステンレスを研磨すれば、クリーンで、かつ光輝面を得ることが出来ます。また、クロム濃度が高まることによって錆び難くもなります。

こうした加工特性から、現在では光沢が求められる建材や高い清浄性が求められる医薬品や食品などの製造関連、さらには半導体や液晶の製造関連など、先端分野での採用も進んでいます。

当社ではインドネシアで、電解研磨指導も行ったものです。

電解研磨の特徴

  • ステンレスの表面の凹凸を平滑化して光沢が得られ、なお耐蝕性に優れている。
  • 表面が滑らかで不純物がつきにくい。
  • バフ研磨で見えないキズ、ピンホールなど見えてくる。
  • 十分な電解研磨によって酸化被膜を形成する。
  • 十分な電解研磨によって表面に濃縮されたクロムが残る。
  • 電解研磨によって不動態被膜ができ錆びにくい。
電解槽 1700×2000×5000
2000×2500×3000
1300×1500×3200

微粉末の難付着性

粉末容器や錠剤成形機などで電解研磨した表面には粉末が残りにくい現象はよく見られる事ですが、表面粗さを計ってみると必ずしも電解研磨面の方が良いとは限りません。見た目にはバフによる準鏡面研磨(Ra=0.07μm程度)であっても、Ra=0.2μmの電解研磨面の方が残留する粉末は少ない。

他の不動態化方法と違い、電解研磨の不動態被膜は被膜の厚さが律則となって形成され、Crが60%程度に濃縮されて、且つ完全に酸化しているので非常に緻密であり、金属原子の結合手が無いので科学的に他の物質が結合しにくい。

電解研磨の除染作用

現代のニュースで問題視されている原子力発電に関して原子力発電の設備などにも電解研磨の除染作用は有効です。

もし原子力発電所で事故が起きた場合配管などの原子力の関連設備などの大量の放射性物質の廃棄は埋め立て処理になります。その場合広大な土地が必要になり用地を確保することが極めて困難になります。

原子力関連設備のタンクや配管などの放射脳性廃棄物の表面上を電解研磨で除去し、水洗中和をしますとスクラップとして再利用することも可能で、放射性物質は電解研磨液側に濃縮されますので中和してガラス固化等の方法で処理することができます。

排水処理

排水処理もしっかりさせていただいております

電解研磨の工程

不適切な電解研磨

  • 電解研磨前の脱脂洗浄不適当
  • 電解液の寿命
  • 温度の管理
  • 電流密度の管理
  • 時間の管理
  • カソード設計の不備
  • 電解研磨後の不適当

主に7つの原因で十分な電解研磨がかけられず、不適当な電解研磨をしている場合。製品の仕上がりは白く光沢が良くないものが多く、 実表面積の低下や洗浄性や耐食性などが不十分になる。もし電解研磨特有の光沢があった場合でも酸化膜厚やクロムの濃縮率など粗さがでてしまう。

こんな事に向いています!

半導体製造装置、高真空部品、外観部品